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2018年8月4日土曜日

俺たちは 門真の悲劇を 乗り越える

昨年、おそらく年間でもっとも大きな歓喜を味わった瞬間を迎えた門真で、真逆のドラマが待ち受けていた。昨年に続きフル出場した戦士も、満を持してエースに成長した選手も、人生で初めて決勝を経験するメンバーも、気持ちはひとつ
( 優勝するぞ! )

俺たちだけに許された連覇の権利。その偉業まで残り5分。リードはわずか1点。相手の鯰江FC関係者はもちろん、会場を埋める大阪のチームの面々の
( 名古屋に連覇させてたまるか! )
の意地が、完全アウェーの雰囲気をつくり出しプレッシャーをかける。残り4分で追いつかれ、ラスト1分で勝ち越しを許す。
台風一過で晴れた大阪の空に、やがて響いた絶望の笛。
あと少し。あとほんの少しまで迫っていたからこそ、悔し涙と嗚咽は止まるはずもない。
ほんの一年と少し前、負けて当たり前で悔しささえ見られなかった連中に生まれた変化。だからおまえらは少し誇っていい。

優勝はたしかに素晴らしい。連覇となれば奇跡に近い。どれほどの喜びと自信を得ただろうか。ならば敗北はなにももたらさないのか?
そうではない。練習で。ゲームで。大会で。そして決勝戦で。
うまくいったプレイ。拳を握るゴール。勝ち切った喜び。小さなミス。大きな失敗。悲劇のような結末。
それらのすべてが教えてくれる。うまくいった要因は?いかなかった原因は?突き詰めればきっとわかる。
栄光だけが教えてくれるのではない。ひとつ一つのプレイが。奪ったゴールが。重ねた勝利も。奪われた優勝も。すべてが教師となって教えてくれる。

すべてが教師である。



※ ご馳走の写真は大会レセプションパーティーのもの。接待責めにあい、決勝でスキが生まれました(笑)
チームフォトには奈良のものもあります。