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2012年11月12日月曜日

第22回わんぱくサッカー4年生大会

最高の舞台の中、最高の結果を出すことは出来なかった。

悔しい思いをしましたが最後は笑顔で終えることが出来、個達の成長を感じることが出来る一日となりました。

まだまだこれからです。この経験を次に繋げていきたいと思います。

この素晴らしい大会に参加することが出来、大感謝です。最後の「ありがとうございました!!」ドームに響く個達の大声はアフェラルセ四日市の皆様へ。気持ちよかったぁ〜…。

2012年11月10日土曜日

秋の苦悩

運動能力は「ほめて伸ばす」ことが実証されたそうだ。
能力自体が伸びるかどうかは定かではないが、経験上「ほめる」ことにより、その後の動きががぜんよくなったり(つまりハリキるわけだね)逆に、叱り飛ばすことによってパフォーマンスが著しく落ちる例もみてきているから、今さら「へぇ〜」なんて思わない。
昔のこんなやりとりを思い出した。

「おっしゃることはごもっともですが、ウチの子はほめて伸びるタイプなので...」(母)

「あのねー、サッカーのサの字も知らんア○に、イロハ伝えたいんだ!基本のキができていないのに、目つぶれないだろ。長所を伸ばせば短所は消える、というのとは次元の違う話ですよ」(某コーチ)

感情に支配されると、議論はできない。去っていったあの親子は、今はどこでなにをしているのだろう?

今なら、こんな風に語れる。

「いいですか、Jリーガーになることは、東大に入るよりずっと難しいのです。難関の入試を突破するためには、得意な国語や社会だけでなく、苦手な算数や理科も頑張らなくてはなりません。一流選手に求められているものは、攻撃(守備)だけではありません。とくに、日本選手のウリは守備に勤勉に走ることや、プランに忠実に規律正しく動くこと、ですから。本を読むことは大好きだが、九九はできません、という受験生は通用しません。サッカーも同じです。好きなこと、得意なこと、だけじゃなく、覚えねばならないこと、やらなければならないプレイが確実に存在しているのです。それができないうちは、厳しく言い続けますよ」

言ったところで、伝わらんだろな。ハナから平行線なんだから(笑)

今のチームの子どもたちにも同じことを思うんだ。先日も、3つのグループに分けて、2グループの対戦中に余った1グループに自主練をやらせた。
苦手な、逆足のキック が、低学年以下のレベルのヤツまでいるのに、やってることは 利き足のキック ばかり。
いったい彼らはいつ上達するつもりなんだろう?体格やパワーは歳月とともに確実にアップするが、スキルが自然にあがるわけでは決してないのに。
それとも、退屈でストレスのたまる反復練習を、いかに飽きずにやらせるかが指導者の腕なんだろうか。だとすれば今までは選手の向上心に助けられてきたってことか。

時代が変わったのか、クラブが変わったからなのか知らないが、指示待ち
の子どもたちがあたりまえになり、言わなければなにも変わらない彼らとともに今に生きる以上、私も変わらなければならない。

秋が深まり、夜は長くなった。杯をかさねても答えは見つからず、苦悩は深まるばかり。きっと明日も下痢だろう。








ニッポンのサッカー

代表チームを30年見続けてきて、この数年ではっきり変わったと感じる。
2年前の南アで(あれ?)と思った。去年の女子W杯で(おお!)と思い、ロンドン五輪で、なでしこや男子U23の快進撃を見るにつけ思う。日本らしいパスワークや人の連動ではなく、それは、守備の「したたかさ」だ。
'86メヒコ(W杯)アジア予選の北朝鮮戦や、アトランタ五輪組のアジア予選と「マイアミの奇跡」のように、押し込まれながら逃げ切った戦いもたしかにあった。だがそれは、あくまでも「がむしゃらにがんばった末の結果」であって、「したたかに逃げ切った」とは一線を画す。

*(先日のフランス戦初勝利は少し意味が違います。このブログは8月ころに書きためてました。)

相撲や甲子園に代表されるように、「雌雄を決する」ことにカタルシスを覚える国民性にとって、「引き分け」の価値観を理解することは難しい。強いものが勝ち、弱いものは敗れる、という至極当然な結末を当たり前に受け止めていた時代が過ぎ去ろうとしている。

南米の小国・ウルグアイが、世界の大国・ブラジルと競う。W杯予選で。南米選手権で。五輪や各年代の世界大会で。人口比は(よく知らないけど)たぶん数十分の1だ。
ヨーロッパではデンマークやウェールズが、ドイツやイタリアにかみつく。
個々の戦力を数値化すればチーム総力としての数字はかなうはずがない。けれど、それぞれの国民の根底のアイデンティティーには「だからどうした?」という、開き直りに近いメンタリティが宿る。

サッカーは球技のなかでは、極端にロースコアな競技だ。だから、少々の戦力差なんて結果に直結するとは限らない。これが、バスケやラグビーとなると、ドロー や 番狂わせ の起こる確率はずっと低くなる。フットボールが世界中で愛される理由はこれなんじゃないか。そしてこれこそが、ニッポンにたりなかった要素だ。

W杯や五輪で列強と当たると、ハナから(勝てないだろう)とあきらめる。(勝てないなら、引き分けに持ち込むか)というメンタリティに決定的に欠けている。いや、欠けていた。

それがどうだろう。ドイツの伝道師に導かれ、オランダやフランスの教師の教えを乞い、ブラジルのスターが率いて散って、バルカンのプロフェッサーに見直され、ニッポンの日本化に辿りつき、ようやく自分たちの道を見つけ、歩み始めた。
ドイツやイタリアが、バルサやスペインに感化され、自分たちのアイデンティティーを失った頃にやっと「守る文化」を習得したのは皮肉だが。

ブラジルへの道は視界が開けた。世界のビッグクラブでプレイする選手も増え、戦力的にも間違いなく史上最強の ニッポン代表 が、それまで足りなかったいろんな部分を埋めたとき、王国の本大会で待っている結末はいかなるものか。今から本当に楽しみだ。

やっぱり行こうかな...ブラジル。異常に遠いけど(汗)その次のロシア、カタールなんてさらに旅の楽しみはなさそうだし。2026年のヨーロッパ(W杯)なんて、自分やこの国の経済状況がどうなってるかさっぱりわからないし。最後のワールドカップと思って、へそくりはたくか(笑)

*添付の写真は今夏のEUROのスタジアムほかです。