6/21 下書き
12時間で男女代表戦をハシゴした。2試合で二けたはいくかな、との甘い考えは打ち砕かれ、わずか1点のみに終わった。
攻撃のカタチうんぬんやら決定力不足を嘆く声が聞こえるが、私は別の観点から振り返りたい。
感心したのはシンガポールの守備陣のがんばりだ。GKの神がかりセーブ(...といっても本田のヘディングシュートを防いだ1回きりだと思ってるが)や決定機で自滅したシーンはあるにはあったが、惜しい!と思われるチャンスには必ずDFが身体を寄せてきているんだ。忠実に忠実に、守備の基本を繰り返し徹底し、ゴールと相手を結ぶ線上、素早いアプローチ、厳しく寄せて、激しく身体を あてる。集中力を切らすシーンなど1秒もない。走り続ける意欲が途切れることもない。
シンガポール守備陣に億単位のカネをもらう選手はいるまい。香川や本田や岡崎のように攻めで違いを生み出す選手もいない。体格やスピードのフィジカル面で日本人を凌駕する面々でもないだろう。なのになぜ守りきられたのか。そういうスポーツだからだ。少々の能力差など、守備の基本を徹底すれば簡単にフィニッシュまで持ち込まれないスポーツなんだ。
このコラムでよく触れるように、子どもたちに守備の大切さ、ゴールを割らせないことの重要性を認識してもらえれば、ホームの勝ち点1などお釣りのくる収穫だ。
ゴールシーンがもっともエキサイティングであることに異論はな い。(ゴールを決めたい!) (シュートを打ちたい!) その欲求は大事にしたい。
同時に、(ゴールを守る!) (シュートを打たせない!) 意識に早く目覚めよ。
相手のキックに背中をむけて、顔をそむける。 それはサッカーとは呼ばない。 ボールが怖いのはしかたない。 本能だからね。 でも怖ければ、水泳や陸上でいいじゃん。 ピアノや将棋もあるよ。 人にはそれぞれあった道が無限にあるよ。