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2010年10月24日日曜日

指導は100人の秀才を生むが、一人の天才を潰す

3ヶ月ぶりのコラムです。W杯後、燃え尽きる‥ヒマもなく、一日も休めない「夏休み」が続き、美しい季節になり充電を完了したので、またがんばります。

U19代表、韓国に敗退-ヒデ世代から続いた予選通過が前回途切れ、またもやアジアの壁に阻まれる!のニュースに触れ気付いた。
いわゆる黄金世代(ヒデ、俊輔や小野、稲本ら)ってさ、彼らが小学生のときはまだ Jリーグ ってなかったんだよね。俊輔がマリノスのjrユース(中学)からユース(高校)に上がれなかったっていうのは有名な話だけど、彼らが小学校時代はぼくらのような街クラブしかなかったんだ。
Jが発足し、ブームに火がつき、サッカー人口も指導レベルも飛躍的にアップした。今の小学生はもちろん、U19世代でさえ物心ついたときからJがあった。環境は激変したのに、成果が下がるのはなぜだろう?
話は変わるが、かつて強豪クラブにいたとき「弱小」クラブと対戦すると、非力な選手に混じり、非凡な怪物に出会うことがあった。総合力で圧倒するも、ひとたび怪物にボールが渡れば、「個」の能力にモノを言わせ、ウチのAクラスの選手を2、3人蹴散らして突進してきた。そんな光景を見るたび、(こんなチームでやってないでウチに来ればいいのに‥)と思ったものだ。ウチに来れば不動のトップとして、ゴール前に君臨し、あらゆる方向から味方がボールを供給してくれる。守備に追われる必要もない。いつも悔しい思いをすることもない。たくさん勝って、たくさんの試合をこなし、強豪とのマッチも多い。経験値はケタ違いだ。
本当にそうか?
今、私がその「弱小」クラブでやっている(笑)怪物はいないが、未来の可能性を感じる選手は幾人かいる。味方は頼りない。だから自分で打開しようと試みる。黙っていてもパスは来ないから工夫する。攻撃も守備も両方手を抜けない。上級生を差し置いて、二つも三つも上の学年と試合する。
実はこのほうがいい環境といえるのではないか。
Aクラスの選手たちは、ハイレベルな環境で揉まれるうちに育っていく。だがその上のS級の選手がA級に囲まれていてはあまり意味がない。、楽をして、豊かな伸びしろは消えてしまう。
話を戻す。U17も19も、Jの下部組織が幅をきかして形成しているのだろう。幼い頃から自分もまわりも上手で、ゲームの多くは大勝し、大会の準決・決勝あたりでようやくガチンコ。試合数をこなしてもギリギリの死闘は皆無に近い。それではS級は育たない。A級はせいぜいS′止まり。だから今、アジアでも勝てなくなったんじゃないか!?
ブラジル?のことわざにこんなのがある。
「指導は100人の秀才を生むが、一人の天才を潰す」
真実かどうかはおいといて、秀才グループでは世界と太刀打ちできないのだろう。(俺が全部やってやる!)っていうたくましき天才(怪物)は中央(J)に出ていかず、地方(街クラブ)でがんばりましょう(笑)
緑区のS級のみんな、指導しないから、イーグルスに来てね(笑)C級一同お待ちしております(笑)
by  itou

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