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2016年2月7日日曜日

プレミアの笛




BS1でも、Jスポーツでも、プレミアLの放映が際立って多いので自然に観る機会は多くなる。
週末の行き帰りの車中、助手席のHコーチと話す話題も自然とプレミアが多い。
Hコーチはいつも「プレミアム...」とおっしゃる。そのたびに心の中で(それはビールですよ)とつぶやくが、あえて指摘はしない(笑)

そのプレミアで、Jリーグやブンデスと比べ、はっきりと違う点がある。 
それはレフェリング すなわち、主審の判定基準だ。 (セリエAの笛もなかなか鳴らないが)
Jリーグなら吹かれているはずの『ファウル』が、プレミアでは鳴らないことが多い。それは、見逃し ではなく、
「たしかに身体や足にも接触したが、わずかにボールにも触れている。だから簡単に倒れず、そこはもっと踏ん張り、がんばりなさい。」
という、レフェリーのメッセージが込められているからなんだ。
悪質なファウルには厳正に対処しなければならない。が、しかし、必死にゴールを守ったあげく、つい相手の足にも当たってしまった くらいなら、吹かずに流すほうがアスリートのためになる。倒れず、踏ん張って、シュートを決めるために死力を尽くす。そこに観る者の感動を誘うファクターが隠されていると思う。
あれだけ豊かな才能を持った柿谷が一年で挫折したのは、それが原因じゃないかと思えてならない。

昔、U11の大会で、韓国の招待チーム 対 藤枝選抜 の笛を吹く機会があった。 隣国の激しいチャージにたまらず倒れる藤枝の選手たち。 そのたびにホイッスルを鳴らしたが、どこか不満げな韓国の選手のジェスチャーが気になった。 その後、韓国vs東京ベルデイ(U11)の死闘をみて気づいた。 ベルディのあきらかなファウルタックルにも、倒れずプレイを続けようとする彼らの姿がそこにあった。 ファウルをうけたからといって簡単に倒れていては、チャンスはつくれない。 笛を欲しがるのは弱虫のすること、勇者のすることではない。 彼らのプレイぶりからそんな思いが伝わってきた。

プレミアの笛がなかなか吹かれないのは、守備者に甘いのでも、レフェリーの質が低いのでもない(まあ、たまには見逃しちゃうシーンもあるけどね)
ゲームを止めず、貪欲にゴールに向かいなさい。 それが、アスリートやゲーム、リーグの質をあげ、ひいては莫大な放映権料(笑)へとつながってゆくのだ、という暗黙のルールをみなわかっているからなんだ。

だからぼくたちも、ファウルされても簡単に転ばず、転んでもすぐ立ち上がり、ゴールを目指そう!

まあ、ファウルなしでも簡単にボールを奪われるレベルだけれども (笑)

* 写真は、J1のプロレフェリー、佐藤さんとのツーショットです。 撮影は酔っ払いのため、ボケててすみません(笑)

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