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2016年4月10日日曜日

葉桜の季節に君を想うということ


先日、高校生になったばかりの連中とその親御さんたちとの同窓会があった。
五年生のときから2年間みたやつらだったが、小学生のときの面影は残すものの、みなたくましく成長しほとんどに身長は追い越されていた。

当時の記憶をたどるべく過去のブログをひもといてなつかしんだ。
そうだった。こいつらは、創部初のU12大会優勝をつかみとった世代だった。 そして同時に、小学生の11人制サッカーが終わりを告げた年でもあったんだ。
いまでは当たり前となった8人制だが、本音の部分では(サッカーではない)と思ってる。 いや、11人制こそがホントのサッカーだと思うんだ。
この世代のやつらがまさにそうだった。現中二のような、ナシ ョトレ、 市トレはおらず、高次元でバランスのとれた飛車角と呼べるのは、10番だけだった。
それ以外はみな、一芸に秀でるのみの 金銀香車、桂馬にと金、ばかりだったな。だが、それらの唯一の武器をチームとして結集させ、強者に挑んで打ち破った(ときに返り討ちにあった)戦いの数々は、スーパーエースの独壇場で勝ったおととしのゲームより、はるかに充実感があった。
あれもこれもいろんなことはできないけれど、自分のできることでチームに貢献する、という社会にでてもっとも必要なことを彼らはこの時期に学んだ気がするんだ。
だがそれも11人制だから可能だった戦略だ。 8人制ではひとり一人に求められる仕事・能力が多く、「一芸」の選手が活きにくい状況になってきている。
ゲー ムの中で 1対1 や、ゴール前の攻防 をたくさんつくり、個の強さを育ててゆく。JFAの指針で代表は強くなるかもしれんが、一方で、一芸すら持たぬものの機会は奪われてゆく。 はたしてどちらがこの国のフットボールの未来によいかわからぬが、こたえは数十年後にでるだろう。

さて、年度がかわり 45年生となったBチームの面々。飛車角はおらず、一芸に秀でるものもわずか。 はやく自分の武器をつくり、生きる道を探せ。 一芸とはなにも、生まれ持ってのものばかりじゃないんだよ。

桜が散り、わけもなくさびしくなるこの季節に、巣立っていった子どもたちに想いをはせ、今夜もグラスをかたむける。

もちろん、置き去りにしたCチームの面々のことにも想いをはせなが ら。

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