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2017年1月8日日曜日

VAR

アトレティコ・ナシオナル vs. 鹿島 のゲームはいろんな意味で歴史的な一戦になった。

VAR(ビデオアシスタントレフェリー) その存在は聞いてはいたが、実際に運用されるのを初めてみた(まあ、初めて実施されたのだから当たり前か)
野球やテニスと同じく、ビデオ判定がフットボールにまで持ち込まれる時代がこんなに早く来るとは思わなかった。
懸念されるのは、われわれが関わる U12カテゴリーや、中学・高校年代においての「判定」に対する見方、あるいは「誤審」に対する許容度が変わるんじゃないか ってことだ。

マラドーナの「神の手」に限らず、あらゆる大会・リーグに誤審はついてまわった。ときに大きく物議をかもすことはあっても許されてきたのは、人々の心の奥底に(誤審も含めてのフットボール)という価値観が共有されてきたからだと思う。
だが近年、MLBに始まった「チャレンジ」というビデオ判定の波がNPBやサッカーにまで押し寄せてきた。
正確でない判定は悪 という認識が広まり、根付きやしないか ってことがこわい。
近年、少年サッカーは 8人制 が主流になり、同時に 主審ひとり制 まで当たり前になった。ピッチは多少狭くなったとはいえ、副審なしでひとりですべて見きるのは不可能に近い。これが中学・高校生なら、とりあえず選手は(次はこうしよう)と考えてプレイするから、次にボールの動く場所もある程度予想がつきやすいし、先を読んで動きやすい。だが小学生の、しかもうちのチームのような低レベルになると、考える前にボールをけったり、そもそもなにも考えてなかったり(笑)するから始末が悪い。想定外のことが多すぎて、Jで吹いている1級レフェリーでも混乱するだろう。

だからなのか、審判は苦手、嫌い という人も少なくない。聞くと、誤った判定をすることへのこわさや、不利な判定をされたチームからのクレームがプレッシャー ってことらしい。
私にしてみれば、(W杯のレフェリーでも間違えるのに、アマチュアの自分が完璧にやれるわけがない) という開き直ったメンタルでやるから、まったくノープレッシャーだ。
ただし最近は、体力的な問題で翌日や翌々日の仕事にまで影響を与えるようになったため、極力避けるようになったが。

試験的運用ってことなので、はたして実現に向かうかはわからぬが、却下(導入断念)まで含めて、慎重な判断をお願いしたい。
決定的な場面での「誤審」で、勝敗が覆ったっていいじゃない。 運までも含めて スポーツ なんだ。 命をとられるわけじゃなし。
社会へ出ても、そんなこといくらでもあるだろう。

 

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