ワールドカップの重さを知る私だからこそ、あまりに早過ぎる成就に戸惑いさえ覚える。
真のW杯(男子)の『日本優勝』は、私はおろか、今の子どもたちが寿命をまっとうしたとしても、訪れはしないだろう。
あり得そうな『頂点』は五輪優勝(男子)くらいかな。おそらく、それに匹敵する歴史的快挙だろう。ということはつまり、サッカーにおいて、この先死ぬまでこれ以上の感動は味わえないということになる。
そんな意味で、この感激は早過ぎる と思った次第だが、まあ知らずに死ぬよりずっと幸せだよね!
会場が フランクフルト っていうのもよかったな。5年前のW杯旅行の際、初めて訪れた街であり、観戦したスタジアムでもあるからね。
駅から少し歩いた、あの森の中のスタジアムで、彼女たちの夢が叶い、震災以来初めての、心からの笑顔がこの国を包んだ。
沢の献身を見ていた神様は同点ゴールを操作したに違いない。
ピンボールのように跳ねた球が宮間の前にやってくる確率はきっと1%もないだろう。
赤紙をいただいた岩清水の魂のタックルは、その身と引き換えにチームを救った。
ゾーンに入っていた海堀の集中は、時速120kmのボールがスローに見えたんだろう。
ハタチの女の子とは思えない、熊谷の心の強さは初老の我々さえ見習うべきだ。
美しき鮫島とたくましき丸山の輝きは、FUKUSHIMAのバックボーンがあったがゆえか。
表彰台で見せた山郷の涙に、こらえていたモノが決壊した。
川澄、大野、近賀に安藤‥尊敬に値するランとスキルと判断は、少女たちと被災地に勇気と希望を与えた。
ルックスやスタイルとは関係なく(笑)青き彼女たちの躍動は、ただ美しかった。
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