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2012年1月11日水曜日

2012 高校サッカー観戦記1

品川駅から総武線を乗り継ぎ千葉へと向かう。内房線に乗り換えると、都心から数十分とは思えないほどの田園風景が広がる。寂れた工場に商店。人の影は少なく、灰色の空に見事にマッチして、過疎な雰囲気をより演出している。
田舎特有の古臭いバスに乗ると、10分もかからず工業地帯の真ん中にあるスタジアムにたどり着いた。

急ぎ足で階段を上がると、僕らを待っててくれたようなタイミングで主審の笛が響いた。

青いチームの左サイドを探すが見つからない。やはりケガは完治せず、先発は外れたようだ。
立ち上がりのミスを突かれ追いかける展開となるも、終盤になんとかこじ開け際どく3回戦進出。

夜は両国のちゃんこ屋で馬刺しと焼鳥と鍋をつつく。久しぶりの親友と飲む酒は本当に旨い。タダ酒だから特に(笑)

朝早いから眠いんだけど、これで帰るのはもったいない。もう一軒だけ、古い居酒屋をひとりで訪ね、旅気分を満喫して帰る。

翌朝、ホテルの朝食バイキング中、電話が入る。

「今日は先発で出ます」

名門校の全国大会となると、この時点でメンバー発表するのか。とにかく楽しみが増した。

神田のつけ麺で少し早いランチを済ませてから会場入り。もう一方のカード 四中工戦をついでに観戦し、心を整える。清商戦は山場だろう。単なる強豪、でない思いがあるはずだ。小6冬の清水チャンピオンズカップ。圧倒的にやられ、スタンドから観た 王者清水FC の王様・風間との直接対決。6年ぶりに訪れたリベンジの舞台だ。

成長かチーム力か。かつて見上げた日本のエースになにも仕事をさせず、完勝でベスト8へ駒を進める。

準々決勝は仕事の調整がつかずあきらめる。心のどこかで(ここで負ければ悩まなくてすむ)想いが疼く。準決・決勝は週末の三連休で行くか?しかしクラブの総会・初蹴りを犠牲にしなきゃならん。新年のスタートに子どもたちにかける言葉も去年から考えている。昨年散々泣かされた雨を期待するが、予報では絶好のサッカー日和だ。人生とはかくも皮肉なもの。

スタッフの好意。イーグルスの子どもたちの顔。妻の後押し。いろんな想いが交錯し、綱引きをする。けれどもダメ押しはやっぱり本人からの電話。上京を決意し、旅仕度を整える。

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