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2012年1月22日日曜日

高校選手権 その3

おとといの寒さを警戒し過ぎて、ヒートテックの下にさらに着込み臨んだが、汗ばむほどの陽気だ。
いや、気候だけではない。人間の数と、自分を含めての大勢の高揚感が熱気を生んでいるのか。
14時キックオフの90分前には現地入りを果たす。スタジアム周辺はすでにラッシュアワーのような人波だ。青の軍団に白の一団。グッズ販売のテントは家族連れが列をなす。思えば選手権決勝は初体験だ。W杯やEURO、代表戦やJリーグは何度も観たが、それらとはまた違う盛り上がりだ。

選手権関連誌は本屋であるだけ買い漁った。残念ながら、どこをめくっても「彼」の記事には巡り会えない。名門の副将とはいえ、地味なポジションだし、それ以前にそもそも下手クソだし(笑)

昔を懐かしむうちに時間が過ぎ、選手入場。JFAのお偉方から久子さまとまで握手をかわす。

公式発表では4万数千ってことだが、6万入るはずのこの器のどこに空席があるのかわからない。総会で、わずか数十人の前で話すのがストレスの自分にしたら、数万人が見つめる中でプレイをすることの緊張感は想像が及ばない。

J資格を持つレフェリーの、よく通る透きとおった笛の音が響き、ファイナルが開演する。落としたボールを背番号5が右フラッグめがけて左足を振り抜く。跳ね返されたボールが彼の担当する左サイドを襲う。ゴールキックに逃れようとした思惑は外れボールの勢いは死ぬ。イキナリのCK。絶対の自信を持つCK。そしてそこから、本物のドラマが幕を開ける。

1分もたたぬうち、ビハインドを背負う。
8分。潤が意地を見せ、高い位置でインターセプトからアーリークロス。これはやや精度を欠きGKの懐に収まる。
13分。かつての戦友、寺尾の突破を許す。
20分。小学校時代と同じフォームでハイボールを弾き返す。
26分。小学校時代とは見違える精度でクロスをあげる。
42分。「鈴木」のエピソードがTVで紹介される。
感心したのもつかの間、44分。イージーな壁パスをミスる(やっぱ下手なところは変わってないわ・笑)

前半終了。

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