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2012年3月22日木曜日

固いキズナ

固いきずなに想いを寄せて...

先日、高校を卒業したばかりの連中の「同窓会」があった。
彼らの父母の、一部グループとの飲み会はたまに催されてはいたが、ABの垣根をこえ教え子が一堂に会しての集まりは初めてだった。
たまたま、仲間うちから「日本一」が出た、というのも動機づけにはなったのだろう。30人ほどの卒団生のうち、都合がつかなかったり、連絡が取れなかったりした数名を除き、21人の若者が集った。半分近くが6年ぶりに会う顔だった。なかには、変ぼうのあまり、誰か思い出せないヤツもいた。サッカーと学年以外、共通するものはなにもなく、会ってしばらくの戸惑いと照れも時間の経過とともに消え、心と頭は「小学生」に戻って遊んだ。寒風と花粉の舞う中、3時間もフットサルに没頭し、その 異常なうまさに感心した。隣のコートのスクールコーチが「どんな組織ですか!?」と驚嘆して聞いてきた。
中高で全国を経験したものは5名、クラブや部活で「主将」や「副主将」の肩書をもつものは7〜8名。それ以外もほとんどの者が、なんらかのカタチでサッカーとかかわっていた。さすがに、これからもフットボールに人生をかける者は半分にも満たなかったが、彼らのプレイ中の表情を見れば彼らにとってのサッカーがなんなのか手に取るようにわかった。

6、7年前を振り返ると、ベストの指導ができたとはいいがたい。アレもコレも、教えられなかったことのほうが多い。成績も、彼らの力量に見合った戦果だとはとてもいえない。けれども、サッカーに魅了されてやってきた子どもたちが、学生になる今も変わらずフットボールを愛している。その1点においてのみ、僕ら指導者がやった仕事は、悪くなかったんじゃないか、と思う。
「目標は、サッカーが好きで好きでたまらない少年を育てること」 いつかの総会でそう語ったから。

彼らの未来に栄光あれ。君に幸せあれ。
(BGMは長渕剛『乾杯』でお願いします・笑)

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