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2019年3月29日金曜日

奇跡のレッスン

ちょうど4年前に出会ったときは3年生になり立てのちびっ子たちだった。サッカーを教える以前に、話を聞ける人 にすらなっておらず、能力は低く、サッカーセンスも意欲もまるでない。卒業までかかわる気はサラサラなかった。一学年上のソースケ世代のおまけくらいにしか思っておらず、飛び級というよりは数合わせで数名引っ張り、残りは一年で見限った。なんの因果か2年後に再会し、最後の一年をともに戦うことになった。
どんな仕事でも長く続けていくと慣れてくる。自分的に都合よく、熟練の域に達した と勘違いしてくる。 永く大勢の選手たちをみて、低学年のころの能力が最終学年にどのくらいになるのか、の想像ができる。 だから2.3年生の時点でも、3年後の戦力値はおおよその察しはつく。 子どもは無限の可能性がある、なんて、こと少年サッカーに関しては思ったことない。それゆえこの学年が 敗北の世代 になるとの確信があった。自分の眼力はたしかだ、という確信があった。
 
  たしかなことなどなにも 誰にもわからないから

一年を闘ってみて、目は節穴だったことに気づいた。積み上げた勝利の数々は決してまぐれや偶然じゃない。

『 奇跡のレッスン 』 私の好きな番組であるが、この一年で私がおこなった練習のことではない。私に奇跡の練習ができるなら毎年勝っている。昨年の連中ならもっと勝ったろう。私でなく君たちが教えてくれた。能力が低くても、弱点が多くても、与えられたポジションに全力で挑み、自分じゃなく仲間のために走る。 そんな雑草軍団にサッカーの神様がときに微笑む。 出来ないと決めつけていた私に、君たちが教えてくれた。  この一年が私にとっての、奇跡のレッスン だった。



 ※ BGMは MONKY MAJIK 『 空はまるで 』 をおかけください (笑)

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