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2015年3月13日金曜日

スポーツ英才教育の弊害

先日、知人から驚きの現状を聞いた。

ゴルフの石川遼、松山英樹、テニスの錦織くん 等の影響か、幼少のころから英才的にゴルフやテニスに取り組み、ハードなトレーニングを積ませる家族がずいぶん増えたらしい。
その結果、中学や遅くとも高校生になるころには、身体の一部がぼろぼろになってしまい、プロを断念するどころか、日常生活に支障をきたすまで悪化しているものまで出ているとか。

これは、身体が出来上がる前から、一方向の動きのみを徹底的にやり過ぎるわりに、その逆方向の動きや、ほかを可動させるトレーニングがほとんどないための弊害ではないか、といわれてるらしい。つまり身体の バランス が崩れていく、ということなんだろう。
幸い、サッカー選手にはまだこういった兆候は現われておらず、同じように「道具」を振りまわす野球にもまだ少ないという(ピッチャーにはたまにあるらしい)
サッカーは全身をくまなく動かすスポーツであるし、野球もバッティングだけでなく、走る、捕る、投げる、といったいろんな動作がふくまれているため、動きのコーディネーション能力のUPや、アジリティ向上につながる 運動 を自然にやっている、という推測がなされているようだ。

またまた自分の過去を振り返ってみる。
たしかに小学校時代は、野球、サッカーはもちろん、ドッジボール(得意)、水泳(苦手)、プロレス(大好き)、持久走(大嫌い)、缶けり(最後は殴り合い)、チャリンコで暴走し、ケンカに明け暮れる(笑)
当時意識しているはずはないが、ほぼ全身をくまなく使って生きていたなあ と思う。

数年前なにかの本で読んだが、スポーツ大国アメリカでは 日本でいう 小・中・高校時代は、ひとつの競技だけに集中することはあまりなく、シーズンごとに季節のスポーツ(野球、アメフト、バスケ?)に取り組むんだそうだ。 だから ボー・ジャクソンのように「二刀流」の選手や、マウアー(ツインズ)のようなMLBとNFLの両方からドラフト指名される選手が現われるんだろう。同じ二刀流でも、大谷くんとはえらい違いだな。

同じ本の中でこんな記述もあった。カレッジ(大学)スポーツでも、一年のうち一か月はそのスポーツにまったく触れず、ほかのスポーツに励んだり、体力強化のための筋力トレーニングに重点をおく大学もあるとか。これは、メインの競技に対する 欲求 や 飢え を喚起する意味でも効果がある、とのことだ。

こういう情報にふれると、たかだか幼稚園や1,2年生のころからサッカーだけやらせておいていいんかな?とも思うね。 がんばってくれてるCDチームの面々には申し訳ないが。

「無事これ名馬」 という格言がある。体調崩したり、ケガをしたりしないことこそ、一流の証し という意味だ。

その点において、今年の連中はやはり一流ではなかったということなんだろう。過去20年近くを振り返っても、ここまでコンディション不良に振り回された年はなかった。 追い込みすぎてケガをした、 というほど自主練に励むでもないし。身体の半分しか使ってなかったやつは意外に頑丈だったりするし(笑)

でもまあ、勝ったり負けたり を繰り返すくらいでちょうどいい。 君らのこれからの人生がそうであるように。















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