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2012年8月27日月曜日

八月の 勝利の唄を 忘れない

美しい緑の芝に、12の個性が躍る。

奈良からはじまり、清水、磐田と続いた夏のサッカーの旅の終着駅が近づいてきた。
わずか1点をめぐる攻防。死に物狂いで奪いにくる相手を、体を張ってはねかえす。
やがて灼熱のピッチに響く「優勝」を告げるホイッスル。
ゴール地点に待っていたのは、みたこともない歓びと、はじける笑顔と、母親の涙。
クラブ史上初の「U12大会優勝」をもたらしたのは、足りないものの多い、凸凹な子どもたちだった。
S級はいない。トレセンもいない。
ある者は体の強さで。ある者はスタミナで。スピードが売りの者。ドリブルに長ける者。
わずかな武器を結集させ、スキルに勝る相手を打ち負かす。
ほんのこの前、「なでしこ」にやられてた「草食男子」が、いつのまにたくましい戦士に生まれ変わったのか。

いただいたのは小さなトロフィーだったが、チームにとっては大きな飛躍だ。
小さな大会の勲章だけど、過去のビッグタイトルよりも誇らしいのはなぜだろう。
やっぱりサッカーって楽しい。勝つってうれしい。優勝するって超キモチイイ!

疲労とともに帰宅して、シャワー浴びてリビングへ。
トロフィーを前にして、ひとりで乾杯。ワイングラスを傾けながら、武コーチが送ってくれた写メをながめる。
最高の笑顔のフォトグラフ。少しだけ、携帯の画面がにじんでいた。

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